中部電力パワーグリッド株式会社
前田智樹さん(仮名・新規事業開発) 36歳
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新規事業への情熱を絶やさず、転職で叶えた「地域ネットワーク」を活かす新たな挑戦。
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学生の頃から、研究に打ち込みながらもマーケティングへの関心を抱いていた前田さん。自ら生み出したものを世に届けるまで携わりたいという想いから、新規事業の分野に挑み続けてきた。
前職ではエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後はマーケティング、経営戦略まで幅広い業務で企画から実施までゼロイチを生み出す工程に従事。しかし、順調にキャリアを重ねていたものの、会社の方針変更で新規事業部門の縮小が決定されてしまう。
進路選択を迫られる中で、「それでも新規事業に関わり続けたい」という想いが明確になったという。信頼できるコンサルタントとの出会いを経て、理想と重なる企業と出会い、「やりたい仕事ができて感謝しています」と笑顔で語る前田さんの転職体験談を伺った。
※本記事の内容は、2026年4月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 0回
- 活動期間
- エントリーから内定まで120日間
転職前
- 業種
- 自動車部品メーカー
- 職種
- 研究開発・新規事業開発
- 業務内容
- 自動車部品用の研究開発と量産化検証、医療機器分野での日米共同開発への参画、マーケティング業務など
転職後
- 業種
- エネルギー
- 職種
- 新規事業開発
- 業務内容
- 新規事業立ち上げにおける事業アイデア創出から会社全体の戦略検討、自治体連携プロジェクトの企画・調整など
迷いながらも踏み出した一歩。新規事業に挑み続けたいという確かな想い。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
中部電力パワーグリッド株式会社の企画室に所属し、新規事業開発の立ち上げや検討に携わっています。
当社はもともと中部電力の一部門でしたが、電力自由化をきっかけに分社化され、現在は送配電事業を担う会社として電線、電柱、変電所の管理などを行っています。
新規事業の領域では、高圧、特別高圧設備に関するサービスや、自治体との連携プロジェクト、さらには会社全体の方向性を考える戦略検討など、幅広いテーマを扱っています。
企画室には複数の部門がありますが、私は新規事業の種を見つけて形にしていく役割を担う部門に所属しています。試行錯誤しながら構想を具体化していくプロセスに、大きな面白さとやりがいを感じています。
これまで長くエンジニアとして働いてきましたが、現在は企画や調整など、周囲と連携して進める業務が中心です。これまでの経験を活かしつつ、新しい視点で仕事に向き合っています。
入社前のご経歴を教えてください。
前職は自動車部品メーカーで、新規製品を研究するエンジニアとしてキャリアをスタートしました。
そこでは研究だけでなく、量産化に向けた検証や不具合解析を担当し、技術を市場に送り出す製品開発の基礎を学びました。
その後、新規事業として医療機器部品の開発プロジェクトが立ち上がり、アメリカのベンチャー企業との共同開発に参画。技術チームのリーダーも任され、多岐にわたる専門分野のメンバーと協力して事業を推進し、立場や視点の異なる関係者と連携する難しさと面白さを体感しました。
さらに別のプロジェクトでは営業やマーケティングも担当し、社内初となるCM広告の制作に携わるなど、技術領域に留まらず、ゼロから価値を創出するプロセスの経験を積みました。
当時から研究とマーケティングの両方に関わるキャリアを志向していたので、その一貫した想いを軸としてキャリアを積み重ねてきました。
転職のきっかけは?
ずっと新規事業に携わりたいと考え、幸運にもそれができる環境に身を置いていました。
しかし、会社方針が変わって新規事業部が徐々に縮小。当時所属していた部門も閉鎖されることになり、自分の進む道を改めて考えざるを得ない状況になりました。
研究部門へ戻るという選択肢もあり、実際にその方向で話は進んでいました。ただ、「それでも新規事業に関わり続けたい」という想いは強く残っていました。
自分の心に従うなら、「社内に理想のキャリアを描ける選択肢はないのでは」と感じて転職を意識し始めましたが、この時点ではまだ決めきれず、しばらく葛藤が続きました。
転職活動はどのように進めましたか?
大手転職サイトを利用していましたが、自宅から通える愛知・岐阜エリアで、かつ理想の「新規事業」という条件に合う企業があるか不安でした。
そんな折に出会ったのが、リージョナルキャリア愛知(運営:リンク・アンビション)のコンサルタント、花木さんです。
花木さんの持つ情報は圧倒的で、企業理解やポジションの説明も非常に具体的でした。必要な情報の「量」だけでなく、「質」も高く、解像度の高さに強い印象を受けたことを今でも覚えています。
不安の多い転職活動において、花木さんはとても信頼できる存在であり、安心して相談するうちに、転職を考え始めた頃から抱いていた葛藤や不安が払拭され、意思決定を進めることができたと感じています。
今の会社に決めたポイントは?
最大の決め手は、自分の軸である「新規事業に携わりたい」という想いが実現できると感じたことです。
以前から、自治体と連携した地方創生に関わりたいと考えており、電力会社・送電会社が持つ地域インフラやネットワークを活用できる点に、自分の目指す方向性との強い一致を感じました。
また、自宅から通勤しやすい立地であることも大きなポイントでした。通える範囲で理想の仕事を見つけることは簡単ではないと思っていましたが、中部電力パワーグリッドはまさに条件に合致しており、大きな魅力を感じました。
さらに電力会社には堅いイメージを持っていましたが、選考で会った社員は良い意味でフランクで温かく、その雰囲気の良さも入社を決めた理由の一つです。
信頼できるコンサルタントと見つけた理想的な環境。将来を見据えて叶えた新たな道。
転職していかがですか?
希望していたとおり、新規事業に携われているので満足度は高いです。会社としても新規事業部門に注力しており、事業を拡大しているフェーズにあるため、日々手応えを感じながら仕事に取り組んでいます。
社内の雰囲気も面接時の印象と変わらず、とても風通しが良く、働きやすい環境だと感じています。中途入社には不安もありましたが、周囲が気にかけて支えてくれ、比較的裁量を持って仕事を任されていることに感謝しています。
まだ小さい子どももいるのですが、その点にも配慮してもらえ、家庭との両立という意味でも安心して働けています。
転職して良かったと思うことは?
希望していた新規事業の分野で業務を担えていることが、何よりも大きいと感じています。前職でも新規事業に携わっていましたが、会社全体として事業化を強力に推進していくフェーズはありませんでした。
現在は、会社として新規事業を形にしていこうという前向きな組織風土があり、その中で取り組めていることが大きなやりがいにつながっています。
また、自治体やお客さまとの打ち合わせが比較的スムーズに進む場面が多く、愛知県周辺の中部電力の知名度や信頼性が大きな強みとなっており、ブランド力やネットワークの広さを日々実感しています。
そのため、さまざまなご相談をいただけるだけでなく、提案内容も前向きに受け止めていただきやすい環境です。こうした土台が整っている中で新規事業に取り組めることは、大変ありがたいと感じています。
困っていることや課題はありますか?
大きな組織である分、ルールは明確に定められており、文書の取り扱いなど、まだ慣れないことが多くあります。現在は、これまで知らなかったルールを一つひとつ学びながら業務を進めている段階です。
また、他部署、特に現場のメンバーからは、企画室に対してやや近寄りがたい印象を持たれることもあるため、その距離を縮めるコミュニケーションをこれまで以上に大切にしています。
他部署や社外の方を巻き込む案件では、時間と手間を惜しまず丁寧な説明やフォローを心がけています。
幸い、職場には本当に人柄の良い同僚が多く、人としての成熟度の高さを感じる場面が多々あります。困ったときは助けてもらえる環境で、非常に恵まれていると感じています。
生活面の変化はありましたか?
通勤時間は以前より長くなりましたが、事前に家族と十分に話し合い、理解を得たうえで選択しました。妻も応援してくれており、リモート勤務やフレックス制度など充実した会社制度を利用し、家族と協力しながら生活しています。
また、以前は祝日も出勤でしたが、現在は土日・祝日が完全に休みとなり、家族で過ごせる休日の時間は大きく増え、生活全体のバランスは良くなりました。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
転職活動での企業の情報収集は、良い面だけでなく、課題や懸念も含めて調べることが大切だと考えています。私の場合、「新規事業に携わる」という明確な目的がありましたが、新規事業といっても企業によって領域やフェーズは大きく異なります。
転職支援会社からあえてネガティブな情報も聞くことで、その企業がどのような課題を抱え、どんな人材を求めているのかが見えてきます。そのうえで、自分が本当にマッチしているのかを見極めることが重要です。
そのためにも、信頼できる転職支援会社やコンサルタントとの出会いは欠かせません。私にとっては花木さんの存在が大きな支えになりました。
そしてもう一つ大切なのは、目先のキャリアだけでなく、将来を見据えることです。転職は内定がゴールではありません。5年後、10年後にどうなっていたいかを考え、活動していくことが大切だと感じています。