転職成功者インタビュー

中部電力パワーグリッド株式会社
西村拓也さん(仮名・新規事業開発) 34歳

ITベンチャーから地元・愛知のインフラ企業へ。メイドインジャパンを世界へ届ける挑戦。

「グローバルな仕事がしたい」「自分でビジネスを創れる人になりたい」――その志を胸に、大手グローバルメーカーでの海外駐在や、ITベンチャー企業での事業責任者として、事業開発の最前線で経験を重ねてきた西村さん。

充実した日々の中で新たに芽生えたのは「日本発で世界に挑戦したい」という原点への想いだった。そして、新天地に選んだのは海外展開の実績を持たない地元のインフラ企業。

あえて未開拓の環境を選び、「日本の価値を世界に伝えたい」と確かなやりがいを感じながらゼロからの土台づくりに挑戦する西村さんに今回の転職について伺った。

※本記事の内容は、2026年4月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで1590日間

転職前

業種
IT
職種
事業責任者
業務内容
新規事業立ち上げ、事業計画策定、採用、組織構築、業務フロー構築

転職後

業種
エネルギー
職種
新規事業開発
業務内容
市場調査、事業企画、オペレーション設計、サプライチェーン構築

「自ら創る事業でグローバルに活躍したい」という志で描く事業開発の道。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

企画室に所属し、新規事業開発を担当しています。市場調査からスタートし、事業化の推進、そして実際に売上を作って利益を生み出すところまでを一貫して担っています。

当社は電気事業を主軸としていますが、現在は既存事業の枠を超えた新たな収益の柱を確立すべき変革期にあります。

国内外を問わず、可能性のあるテーマを探索して事業として立ち上げ、成長させていくことが求められ、私はその先陣を切って挑戦しています。

業務内容は市場調査、事業企画、営業活動、オペレーション設計、さらにはサプライチェーン構築まで多岐にわたります。

「0から1」を生み出し、さらに「1から10」へと育てていくプロセスに大きなやりがいと面白さを感じています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学院では理系分野で遺伝子組み換えなどの研究に没頭していましたが、当時から「世界に向けて自らビジネスを創り、日本に貢献したい」という想いがあり、その軸を大切にしてキャリアを築いてきました。

新卒では大手グローバルメーカーに入社し、念願の事業開発に従事。アメリカとイギリスにそれぞれ数年間駐在し、海外市場での事業推進に取り組むなど、グローバルな環境で経験を積んできました。

大手企業で経験を重ねる中で、「より裁量を持ってビジネスを自らデザインしたい」という考えが強まり、ITベンチャー企業へ転職しました。

転職のきっかけは?

前職のITベンチャー企業は本社を東京に構え、事業責任者として事業立ち上げから成果までのスピード感を求められる環境でした。

短期間で事業を立ち上げ、採用、事業計画の策定、営業活動、さらには組織や業務フローの構築まで幅広く担い、ビジネス創出から拡大までを一貫して経験しました。

ソフトウェアを通じて世の中に新しい価値を提供していくことに面白さを感じていましたが、一方で「グローバルに活躍できる人材になりたい」という原点の想いが次第に強まっていきました。

「メイドインジャパンの価値を世界に届けたい、もう一度、世界に挑戦したい」という気持ちが改めて芽生えたことが、転職を考えたきっかけです。

転職活動はどのように進めましたか?

東京から愛知への転職を前提に、製造業に限らず世界と戦える地元企業に絞って検討していたので、地元の産業を深く理解している転職支援のパートナーが必要だと考えていました。

そのため、前回の転職時にも信頼を寄せていたリージョナルキャリア愛知(運営:リンク・アンビション)のコンサルタント、花木さんに再度相談して転職活動を進めました。

花木さんは以前相談した際にも、無理に転職を勧めるのではなく、私のやりたいことを丁寧に整理しながらキャリアの方向性を一緒に考えてくれました。

今回もその姿勢は変わらず、常に私の意向を尊重し、的確な助言をもらえたので安心して選考に臨めました。

今の会社に決めたポイントは?

グローバルに挑戦できる環境を求める中で、中部電力パワーグリッドがまだ本格的なグローバル事業を確立していない点に魅力を感じました。

すでに海外展開を進めているメーカーで新規事業を立ち上げる方が、キャリアとしては安定しているかもしれません。しかし私は、整った環境に入るのではなく、何もないところからチームを作り、事業を立ち上げていきたいと考えました。

実際、売上の9割以上が国内市場という状況は、裏を返せば成長余地があるということです。会社としても新しい挑戦のやり方を模索している段階にあり、これまで培ってきた事業開発やグローバルでの経験を活かせると感じました。

また、事業開発領域でのキャリア採用が初めてである点にも魅力を感じ、自分のキャリアをどこまで発揮できるかを試せる環境だと考えて入社を決意しました。

自由度高く挑戦できる環境。新たに切り拓く道と大きなやりがい。

転職していかがですか?

良い意味で自由度が高く、自分の発想を活かしながら仕事に取り組めています。事業開発という職種にとっては非常に動きやすく、挑戦しやすい環境です。

一方で、社内には事業開発の経験者が少ないため、事業立ち上げや形になるまでのプロセスを共有することの難しさはあります。

ただ、整っていない環境だからこそ挑戦する意義があると思っています。実際に成果を形にすることで、少しずつ周囲の理解や共感が広がり、賛同も得られるようになってきました。

現在は「グローバルに戦えるビジネスを創りたい」という自身の想いに沿った事業開発に携われており、非常に満足しています。

転職して良かったと思うことは?

最も大きいのは自由度高く、考えながら仕事を進められる点です。基本的には自らテーマを設定し、事業立ち上げの段階で必要なメンバーを集めてチームをつくっていくスタイルなので主体的に取り組めています。

もともと「日本の良さや日本のブランドを世界に伝えたい」という想いが強かったので、その実現に向けて自ら事業を構想し、形にできることに大きなやりがいを感じています。

また、働き方の面でも変化がありました。前職は超成長企業だったこともあり、大きな経験を得られた一方で、残業時間も多く家庭とのバランスをとるのが難しい環境でした。

現在は自分のペースで進めやすくなり、メリハリを持って働けています。自身の特性や役割を理解し、挑戦を後押ししてくれる環境に心から感謝しています。

困っていることや課題はありますか?

大きく困っていることは特にありませんが、長年インフラ事業を支えてきた企業なので、歴史ある企業ゆえの文化を感じる場面はあります。

事業開発では、新しい挑戦を進めていくうえで、社内外を問わず共に取り組む仲間を見つけ、巻き込みながら進めていくことが重要になります。その点は、現在向き合っている課題の一つです。

一方で、会社としても変革への意識は強く、現在の部門では初めての中途採用ということもあり、外部視点の意見にも耳を傾けてもらえる環境があります。

私は比較的率直に意見を伝えるタイプですが、それを受け止めてくれる上司や仲間に恵まれています。

生活面での変化はありましたか?

前職の東京勤務の際は通勤の負担が大きく、家庭との調整に苦労することもありました。現在は自宅から通いやすい環境になり、移動にかかる負担は大きく軽減されました。

リモートワークを活用しながら週の半分ほど出社する働き方をしています。また、残業が減ったことで家族と過ごす時間が増えたのも大きな変化です。

子どもと一緒に公園でサッカーをしたり、自宅でゲームをしたりと、日常の中でかけがえのない時間を持てるようになりました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

就職や転職の際には、「どのように働きたいか」という軸を誰もが持っていると思います。ただ、実際に働く中で新たな価値観や目標が見えてくることも多いものです。

だからこそ、自分のキャリアの軸がその会社で実現できているか、そして「なぜここで頑張るのか」を常に考え続けることが大切だと感じています。

そのためには、まずは自己分析をしっかり行うこと。そして自分が本当にやりたいことに向き合い、それを実現できる環境を探していくことが重要です。

周囲の条件だけで進路を選ぶのではなく、自分の気持ちに素直に従うことが、結果として納得のいくキャリアにつながるのではないでしょうか。

また、転職活動ではコンサルタントとの対話も大きな意味を持ちます。キャリアの方向性を一緒に考え、長期的な視点で伴走してくれるコンサルタントに出会えるかどうかは非常に重要です。

将来的なキャリアを見据えて支えてくれた花木さんには心から感謝しています。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
花木 晃

西村さんと初めてお話したのは約4年前のことです。当初のご相談は「アメリカへの赴任の話が出ているが、自身の市場価値をふまえると今転職すべきか、それともアメリカへ赴任すべきか」という内容でした。

「アメリカに行きたいというお気持ちは強いですか?」と伺ったところ、回答は「YES」でした。そのため、「アメリカでやりたいことをやり切ってきてください。帰国された際に改めて転職をご検討であれば、またご相談ください。アメリカでのご経験は必ずキャリアのプラスになります」とお伝えしました。

現職では、アメリカでの経験も生かして活躍されているとのこと。今後の組織の成長ビジョンや採用方針などについて、ざっくばらんにお話しできていることを嬉しく思います。

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