転職成功者インタビュー

中部電力パワーグリッド株式会社
井上健太さん(仮名・調達) 29歳

コンサルタントとの対話で見出した真価。新たな組織と自らが共鳴した「変革の志」。

新卒で大手自動車メーカーに入社し、調達業務に従事してきた井上さん。理系出身で当初はエンジニア職に興味を持っていたが、配属されたのは調達部門だった。しかし、取引先と共にものづくりに関われる仕事の面白さに惹かれ、キャリアを築いてきた。

しかし次第に、これまでの経験を活かしながら新しい挑戦ができる環境を求めるようになる。そんな折、地元のインフラ企業が変革期にあると知り、自身の目指す方向性と重なる部分があったことが、転職の契機となった。

転職後は業務内容だけでなくワークライフバランスも大きく改善。人生そのものが良い方向へと変化したという。その転職を支えたのは、信頼できるコンサルタントの存在だった。「サプライヤーと一緒にものづくりをしていきたい」と語る井上さんに、今回の転職活動について詳しく伺った。

※本記事の内容は、2026年5月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで40日間

転職前

業種
自動車メーカー
職種
調達
業務内容
自動車部品の調達および購買業務。製品仕様や仕組みの見直しを伴う原価改善、ならびに車種単位の資材費および製造コスト管理。

転職後

業種
エネルギー
職種
調達
業務内容
購買および資材費低減業務。価格交渉の前段階となる製品設計や仕組みの見直し、ならびに取引先と協働した原価低減および生産性改善活動を推進。

調達経験を武器に、変革期企業へと。新たなフィールドへの挑戦。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

中部電力パワーグリッド株式会社は、中部電力管内の電柱や変電所などを通じて電気の送配電を担う企業です。私は調達部に所属し、送配電設備で使用する部品や工事の購買を担当しています。

主な業務は原価改善で、サプライヤーへ物品や工事を発注して現場へ供給する中で、どうすればコストを削減できるかを検討しています。これらのコストは電気料金にも影響するため、より効率的に送配電ができるよう製品の設計や仕組みの見直しに取り組んでいます。

入社前のご経歴を教えてください。

大手自動車メーカーで約8年間、一貫して調達業務を担当していました。主に自動車部品の購買を担当し、製品の仕様や仕組みを見直しながら原価改善に取り組みました。

後半は資材管理も任され、「この車種をいくらで製造できるか」といったコスト管理にも携わりました。競合が多い業界なので、常にコストを抑える工夫が求められ、アイデアを出すことに大変さもありましたが、その分大きなやりがいや面白さもありました。

学生時代は工学を専攻し、もともとはエンジニアを志望していましたが、縁があって調達の道に進みました。調達は事務系の職種ですが「ものづくり」に近い立場で関われる仕事です。一つの領域にとどまらず、全体を俯瞰しながら価値を生み出せる点に魅力を感じています。

どうすれば、より良い製品を適正な価格で世の中に提供できるか。その問いに向き合いながらキャリアを築いてきました。

転職のきっかけは?

長く同じ環境で調達業務に従事してきましたが、新しい環境で自分の力を試してみたいと考えるようになりました。ちょうどその頃、中部電力パワーグリッドが変革期にあるという話を聞き、興味を持ったのが転職を考えたきっかけです。

これまであまり進んでいなかったコスト改善に、今後は調達部として本格的に取り組んでいくフェーズだと知り、自分の志向と重なる部分が多く、経験を活かせる環境だと思いました。さらに、妻の実家が愛知にあることから、キャリアと生活の両方を考えた結果、転職を決意しました。

転職活動はどのように進めましたか?

複数の転職コンサルタントと面談を行いましたが、対応が事務的に感じられることも多く、転職活動を進めることに少し不安もありました。

そこで他の意見も聞いてみたいと考え、別のサイトで評価の高かったリージョナルキャリア愛知(運営:リンク・アンビション)のコンサルタント、花木さんに自分からコンタクトを取りました。

花木さんは今まで出会ったコンサルタントとは大きく異なり、「本当に転職が最適な選択なのか」という視点から丁寧に話を深掘りしてくれました。自分が何を大切にしたいのか、どのような方向に進みたいのかを一緒に整理してくれました。

また、転職に前のめりになっていた私に対して、キャリアプランだけでなく家族にとっての最適解という観点から、冷静にブレーキをかけてくれたことも印象に残っています。そうした花木さんの姿勢に強い信頼感を抱きました。

愛知県内での転職は年収面でのハードルもあると思っていましたが、その点も踏まえた上で希望に合う企業を提案してもらえました。結果として中部電力パワーグリッドに焦点を絞り、選考を進めました。

今の会社に決めたポイントは?

一番の決め手は中部電力パワーグリッドの調達部が変革期にあったことです。インフラ業界には大きな変化が少ないイメージを持っていたのですが、選考時の面談で管理職の方から「我々も変わっていかなければならない」という言葉を聞き、とても印象に残りました。

その言葉から、自分の経験や力が求められていると感じたことが、入社を決めた大きな理由の一つです。また、面談で会った社員の人柄も大きな決め手でした。皆さん非常に低姿勢で、良い意味でこれまで抱いていたインフラ企業のイメージとのギャップがありました。

面談の場では、一方的に評価をされるのではなく、自分の話をしっかり聞いたうえで、「入社後にどのような価値を発揮できるか」を一緒に考えてくれました。そうした姿勢から、この環境であれば前向きに働いていけると思い、最終的に入社を決意しました。

ライフとキャリア。家族との時間を取り戻した、両立の実現。

転職していかがですか?

入社前に聞いていた「変革期にある」という話は、入社してからも強く実感しています。

インフラ業界と前職の自動車メーカーでは、調達の進め方が大きく異なり、現在は前職での方法を少しずつ社内に広めている段階です。自分の経験を活かせること、そしてそれを受け入れてもらえる環境は、とても働きやすいです。

一方で、これまでメーカーと共に製品を作り上げていくスタイルを取ってこなかった背景もあり、考え方の違いから調整に苦労する場面もあります。それでも会社全体として「変わっていこう」という意識が高いため、より良い方向に進めるよう日々取り組んでいます。

転職して良かったと思うことは?

一番大きいのは、ワークライフバランスが大きく改善され、家族との時間が増えたことです。前職では朝早くに家を出て夜遅くに帰宅する毎日で、起きている娘に会うことすら難しい状況でした。

転職したことで、通勤時間が大幅に短縮され、勤務時間や残業も改善されたため、朝は娘を保育園に送ることができるようになりました。

また、仕事の面でも比較的自由度が高く、自ら考えて仕事を生み出すことが成果につながります。主体的に取り組めることにやりがいがあり、前職では経験できなかったことにも多く挑戦させてもらっています。周囲の協力も得ながら、とても良い環境で働けていると実感しています。

困っていることや課題はありますか?

打ち合わせの場面などで感じるのは、取引先との間で共通言語や前提の認識にズレが生じることがある点です。考え方や用語の理解に違いがあり、スムーズに意思疎通が進まない場面もあります。

メーカー出身である私が、そのギャップを埋めるために丁寧に説明し、調整役として動くことも多いのですが、今後変革を進めていくうえでは取引先と一体となってものづくりに取り組む体制が不可欠です。

その点にこそ、自分がキャリア採用として入社した意味があると考えており、チームや部署のメンバーと協力しながら課題解決に取り組んでいます。近年はキャリア採用のメンバーも増えており、同じ方向性を持つ仲間と課題に取り組めている点も大きな支えになっています。

生活面での変化はありましたか?

娘と一緒に過ごす時間が増え、以前よりも距離が近くなり、関係性も深まった実感があります。これまではなかなか遊ぶ時間が取れませんでしたが、ちょうど物心がつく大切な時期に一緒にいられるのはありがたいです。妻もとても喜んでおり、家族にとって大きな変化でした。

また、妻の実家がある愛知県内で働きたいという希望も叶い、実家への行き来もしやすくなりました。 自分自身だけでなく、家族にとっても良い変化を実現できたことが、転職して良かったと思う理由の一つです。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

振り返ってみて一番大切だったのは、自分に合う転職コンサルタントと出会うことです。もちろん半分は運の要素もありますが、私は最初に感じた違和感を無視せず、納得できるまで探し続けました。

花木さんは、単に求人を紹介するだけでなく、自分がどこを目指したいのか、将来的にどうありたいのかといった部分まで一緒に考えてくれる存在でした。そうした伴走型のコンサルタントがいることで、転職活動の質は大きく変わると思います。

一方で、大前提として大切なのは、「自分が何をしたいか」をしっかり見つめることです。私の場合は、調達として「サプライヤーと共にものづくりに関わりたい」という軸がありました。

転職はゴールではなく、その先の人生をどう歩んでいくかを考えるための選択肢の一つです。自分の軸を明確にしたうえで信頼できるコンサルタントと進めることが、納得のいく転職につながると思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
花木 晃

井上さんは面談の時点では、現職を退職すべきかどうか迷われていました。 そのため、面談では課題を正確に把握すべく、実際に職場でどのようなことが起きていて、ご自身がどう受け止めているのか、そして現職での打開策はないのかを中心にお話を伺いました。

そのうえで、「転職はあくまで課題解決のための手段の一つであり、必ずしも急いでしなければならないものではない」とお伝えしました。ご家族の将来も関わる重要な決断であるため、多忙な中でも時間をかけて状況を整理し、ご自身のキャリアと向き合っていただきました。

結果として、根本的な課題解決を目的とした転職支援につながりました。入社後もお食事をご一緒したり、お仕事の相談に乗ったりと、公私にわたってお付き合いをさせていただいております。

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